
旅行ガイド
公開 2026/7/21文 · Tunisia Trip体験:エル・ジェムの円形闘技場 · エル・ジェム
エル・ジェムの円形闘技場を訪ねて — 二千年前の歓声を聴く
アフリカ最大級のローマ円形闘技場、エル・ジェム。アリーナに立ち、地下通路を歩いた半日の記録と、行き方・入場料・見学のコツをまとめました。
スースから列車で、平原の向こうに現れる巨大な影
スースの駅を朝いちばんの列車で発ち、オリーブ畑の広がる平原を約1時間。車窓の先に、周囲の家並みを圧倒する巨大な石の輪郭が現れます。エル・ジェムの円形闘技場です。駅を降りて数分歩けば、もうその足元に立っています。
アリーナに立つ
チケットを買って中に入り、まずアリーナの中央へ。観客席が壁のようにぐるりと立ち上がり、空が円く切り取られます。ここに約3万5千人が座っていたと聞くと、二千年近く前の歓声が耳の奥で鳴るようでした。ローマ本国のコロッセウムに次ぐ規模というのも納得です。
地下通路 — 舞台裏の冷たい空気
アリーナの中央から地下へ降りると、剣闘士や猛獣が出番を待った通路が続いています。地上の日差しとは打って変わってひんやりとし、石壁に手を触れると、当時の緊張が伝わってくるようでした。ここは見逃せません。
観客席の上段からの眺め
石段を上って上段まで行くと、闘技場の全景と、その向こうに広がる町並みが一望できます。三層に積み上がったアーチの外壁も、ここからよく見えます。写真は午前中の斜光がいちばん美しく撮れました。
考古学博物館のモザイク
徒歩圏内のエル・ジェム考古学博物館もぜひ。この地域で出土したローマ・モザイクが数多く展示され、神話や狩猟、日常の場面が色鮮やかに残っています。闘技場と合わせて見ると、古代都市ティスドルスの全体像がぐっと立体的になります。
実用情報(2026年7月時点)
- 入場料:大人 約12ディナール(TND)=約600円。円形闘技場と考古学博物館の共通券。
- 開館時間:夏期はおおむね 8:00〜19:00、冬期は 8:00〜17:00 頃。
- 所要時間:闘技場と博物館で半日ほど。
- アクセス:スースから列車で約1時間、スファックスから約45分。乗合タクシー(ルアージュ)も便利です。
- 持ち物:夏は日陰が少ないため、帽子と飲み水を。朝いちばんの見学がおすすめです。
(2026年7月訪問・文:Tunisia Trip)
次の一歩
エル・ジェムは、ドゥッガやスベイトラ、カルタゴといった他のローマ遺跡と組み合わせると、チュニジアのローマ時代を一本の線でたどれます。旅程のご相談はお気軽にどうぞ。

